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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/08/07 18:00, 提供元: フィスコ 7日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で4日続伸、不動産セクターに買い*18:00JST 7日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で4日続伸、不動産セクターに買い7日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比171.00ポイント(0.69%)高の25081.63ポイントと4日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が49.05ポイント(0.55%)高の8981.73ポイントと反発した。売買代金は2457億4800万香港ドル(約4兆6004億円)に拡大している(6日は2152億3540万香港ドル)。 中国指標の改善で投資家心理が上向く流れ。取引時間中に公表された7月の中国貿易統計では、米ドル建て輸出が前年同月比で7.2%増と予想(5.6%増)を上回り、前月の5.9%増(修正後)から伸びが拡大した。輸入は4.1%増と予想(1.1%減)に反しプラス成長が続いている(6月は1.1%増)。早期の米利下げ観測が高まっていることや、中国経済成長の減速懸念が後退したことも材料視された。米高関税政策などを不安視して売られる場面がみられたものの、指数は中国指標発表後、再び上昇に転じている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、香港・本土の不動産が高い。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.9%、恒基兆業地産(12/HK)が3.4%、新鴻基地産発展(16/HK)が2.7%、龍湖集団HD(960/HK)が3.3%、華潤置地(1109/HK)が3.2%、中国海外発展(688/HK)が3.1%ずつ上昇した。このほか、指数銘柄ではないが、債務問題を抱える香港デベロッパーの新世界発展(17/HK)が10.2%高。資金調達計画の進展が伝わったことが材料視された。 スマートフォン関連の銘柄も物色される。高偉電子(1415/HK)が9.6%高、舜宇光学科技(2382/HK)が3.3%高、丘タイ科技(1478/HK)が2.3%高、瑞声科技HD(2018/HK)が2.1%高で取引を終えた。アップルが米国内で1000億米ドル(約14兆7200億円)規模の追加投資をすると発表する中、舜宇などサプライヤー各社に思惑買いが広がっている。 宅配など物流関連の銘柄もしっかり。中通快逓(2057/HK)が4.2%高、京東物流(2618/HK)が3.4%高、円通速逓国際(6123/HK)が3.1%高、順豊HD(6936/HK)が2.0%高で引けた。そのほか海運・港湾株も買われている。 半面、医薬セクターは安い。信達生物製薬(1801/HK)が6.8%、石薬集団(1093/HK)が3.8%、艾美疫苗(6660/HK)が4.4%、康希諾生物(6185/HK)が4.2%ずつ下落した。 本土市場も4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%高の3639.67ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。銀行、不動産、資源・素材、運輸、消費関連、公益、証券なども買われた。半面、医薬は安い。自動車、保険、インフラ関連の一角も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |