携帯版 |
![]() |
![]() |
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/10 12:02, 提供元: フィスコ コンフインタ Research Memo(2):ゲーム業界の人材派遣をビジネス基盤とし、積極的なM&Aで多角化推進(1)*12:02JST コンフインタ Research Memo(2):ゲーム業界の人材派遣をビジネス基盤とし、積極的なM&Aで多角化推進(1)■コンフィデンス・インターワークス<7374>の事業概要 1. 沿革 旧 コンフィデンスは東京都新宿区に本社を置き、人材派遣、人材紹介、業務委託、その他サービスを提供し、主にゲーム業界を中心として事業を展開してきた。2021年6月に東証マザーズに上場。2023年8月には東証スタンダード市場に上場していたインターワークスを吸収合併し、商号をコンフィデンスからコンフィデンス・インターワークスへ変更した。2024年2月にWeb3.0×HR Tech事業を展開する(株)プロタゴニスト、2025年4月に大阪を拠点にクリエイター専門の人材サービスを展開するレッツアイをそれぞれ連結子会社化した。また、2025年7月、BRAISE及びジーズ・コーポレーションを子会社化した。 2. 市場動向 経済産業省が2024年12月に公表した「業界の現状及びアクションプラン(案)について【ゲーム】」によると、国内ゲーム市場は2021年度の140億米ドルから2026年度には142億米ドルへと微増にとどまる予測が出ている。これは、国内中堅企業が開発予算に対して慎重な姿勢をとっていることが一因とされている。一方、海外ゲーム市場は、2021年度の1,577億米ドルから2026年度には2,038億米ドルへと大幅な拡大傾向にあると予測されている。国内ゲーム市場の伸びは緩やかであるものの、拡大するコンテンツ市場全体におけるゲーム市場の存在感は高い状況が継続していると評価されており、ゲーム・エンタメ業界での人材需要は今後も継続して高まっていく傾向が想定される。また、経済産業省が2021年12月に公表した「コンテンツの世界市場・日本市場の外観」によれば、2025年度の国内コンテンツ市場におけるコンテンツ別の市場規模割合において、ゲームが25%を占めると予測されている。さらに、同社が新領域進出を見据えているWeb領域の市場規模については、総務省の「情報通信業基本調査結果」で、インターネット付随サービス業の国内市場規模は2021年度の3兆5,071億円から2022年度には4兆2,763億円へと拡大し、以降もこれらの市場分析は、ゲーム・エンタメ業界における継続的な人材需要と、Web領域の市場拡大による同社の将来の成長機会の可能性を示している。 総務省の「労働力調査」の転職希望者数と実際の転職者数の推移を見ると、2024年には転職希望者数が1,000万人を超過しているにもかかわらず、直近の実際の転職者数は331万人にとどまっている状況が示されている。これは、転職需要が年々高まっている一方で、実際の転職との間にはギャップがあることを示唆しており、いかに転職潜在層を取り込んでいくかが、人材業界における喫緊の課題であると指摘されている。また、日本人材紹介事業協会による年齢別の転職者数の推移では、36歳以上の転職者が増加傾向にあることが明確に示されている。具体的には、2014年における36歳以上の転職者割合が22.6%であったのに対し、2024年には28.8%へと増加しており、転職市場における中高年層の存在感が増している。企業側も求職者側も36歳以上の転職需要が旺盛であり、さらなる転職需要の取り込みが期待される状況と見られるため、人材紹介事業においては、高まる転職希望者数に対して実際の転職者数が伸び悩む現状を打破すべく、特に転職に潜在的な意欲を持つ層へのアプローチや、年齢構成の変化に対応したサービス提供が重要であるといえる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 星 匠) 《HN》 記事一覧 |