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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/05/15 12:37, 提供元: フィスコ 後場に注目すべき3つのポイント〜戻り待ちの売りや円高進行が重石に*12:37JST 後場に注目すべき3つのポイント〜戻り待ちの売りや円高進行が重石に15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、戻り待ちの売りや円高進行が重石に ・ドル・円は軟調、下げ一服後は横ばい ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857> ■日経平均は続落、戻り待ちの売りや円高進行が重石に 日経平均は続落。422.39円安の37705.74円(出来高概算9億5087万株)で前場の取引を終えている。 前日14日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は89.37ドル安の42051.06ドル、ナスダックは136.73ポイント高の19146.81で取引を終了した。貿易協議や減税案の進展を好感した買いに、寄り付き後、上昇。その後、年内の利下げ期待の後退や長期金利の上昇を警戒し、ダウは下落に転じた。一方、エヌビディア(NVDA)など半導体は引き続き買われ、ナスダックは終日堅調に推移し、主要指数は高安まちまちで終了した。 米株式市場の動向を横目に、15日の日経平均は295.77円安の37832.36円と続落して取引を開始した。日経平均は昨日小幅に下落したものの、4月7日から終値ベースで7000円近く上昇した水準にあり、利益確定売りや戻り待ちの売りが出やすかった。また、5月中旬以降に行われるとされる関税を巡る3回目の日米交渉を見極めたいとして、積極的な買いを手控える向きもあった。 個別では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>などの半導体関連株のほか、ソニーグループ<6758>、トヨタ自動車<7203>、フジクラ<5803>、IHI<7013>、ファーストリテ<9983>、などが下落した。ほか、前期は一転減益決算で今期も2ケタ減益見通しとなったGENOVA<9341>が急落、GMOインターネット<4784>、シンクロ・フード<3963>、イー・ギャランティ<8771>などが値下がり率上位となった。 一方、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>などの海運株が堅調に推移。また、スクエニHD<9684>、日立<6501>、三菱重工業<7011>、SMC<6273>などが上昇した。そのほか、今期大幅増益見通しや自社株買いを発表したUTグループ<2146>が急騰、ラサ工業<4022>、スターティアホールディングス<3393>、ジェイエイシーリクルートメント<2124>などが値上がり率上位となった。 業種別では、輸送用機器、その他製品、保険業などが下落した一方で、海運業、繊維製品、倉庫・運輸関連業などが上昇した。 後場の日経平均株価は、軟調な値動きが継続しそうだ。戻り待ちの売りに押されるなか、今週企業決算発表のピークを迎えており、引き続き様子見ムードが広がろう。また、円相場が1ドル=146円台前半に上昇しており、相場の重石となろう。高値警戒感が広がる中、好業績・好材料を発表した銘柄中心に選別を進めたい。 ■ドル・円は軟調、下げ一服後は横ばい 15日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、146円74銭から146円07銭まで値を下げた。仲値にかけて国内勢のドル売りが優勢となり、欧州通貨は対ドルで強含む展開に。ただ、日経平均株価の下げ幅拡大で円買いも、ドルは下げ一服後に横ばい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は146円07銭から146円74銭、ユーロ・円は163円56銭から164円06銭、ユーロ・ドルは1.1175ドルから1.1199ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・Aiロボティクス<247A>、MIC<300A>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・豪・4月失業率:4.1%(予想:4.1%、3月:4.1%) 【要人発言】 ・関係者、米国、通商協議においてドル安を模索していない <国内> ・特になし <海外> ・15:00 英・1-3月期国内総生産(GDP)速報値(予想:前年比+1.2%) ・15:00 英・3月鉱工業生産(予想:前月比−.7%、2月+1.5%) ・15:00 英・3月商品貿易収支(予想:−198億ポンド、2月−208.09億ポンド) 《CS》 記事一覧 |