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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/05/08 18:00, 提供元: フィスコ 8日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で6日続伸、吉利汽車4.4%上昇*18:00JST 8日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で6日続伸、吉利汽車4.4%上昇8日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比84.04ポイント(0.37%)高の22775.92ポイントと6日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が58.00ポイント(0.70%)高の8300.25ポイントと反発した。売買代金は1858億9630万香港ドルに縮小している(7日は2400億5040万香港ドル)。 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)など金融当局は7日に共同で記者会見し、預金準備率とリバースレポ金利の引き下げなど、トランプ関税で打撃を受けた国内経済を立て直しするため、内需の拡大を支援する方針を示している。ただ、上値は重い。貿易問題を巡り米中は閣僚級協議を週内に始める予定だが、その交渉は難航し、長期化するとの見方が強まっている。トランプ米大統領は7日、中国との通商交渉を進展させるために関税を先行して引き下げるつもりはないと言明した。引けにかけて失速したものの、ハンセン指数は一時22979.29ポイントまで上昇し、トランプ米政権の「相互関税」で急落する前の水準(4月3日終値22849.81ポイント)を超えている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、自動車の上げが目立つ。理想汽車(2015/HK)が5.0%高、吉利汽車HD(175/HK)が4.4%高、小米集団(1810/HK)が1.4%高で引けた。民間自動車メーカーの吉利については、ニューヨーク証券取引所に上場する傘下ZEEKRインテリジェント・テクノロジー(ZK/NYSE)を非公開化すると発表したことも好感されている。 中国の保険・証券セクターも高い。中国太平洋保険(2601/HK)が2.5%、中国人寿保険(2628/HK)と新華人寿保険(1336/HK)がそろって1.8%、交銀国際HD(3329/HK)が3.8%、中国国際金融(CICC:3908/HK)が3.6%ずつ上昇した。 医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の銘柄もしっかり。薬明合聯生物技術(2268/HK)が5.1%高、薬明生物技術(2269/HK)が3.9%高、来凱医薬(2105/HK)が3.5%高、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が1.6%高と値を上げた。 農業関連セクターも物色される。カリウム肥料会社大手の米高集団HD(9879/HK)が8.0%高、園芸用灌漑システムメーカーの新疆天業節水灌漑(840/HK)が5.8%高、化学肥料メーカーの中国心連心化肥(1866/HK)が3.2%高、農機メーカー中国大手の第一トラクター(38/HK)が3.0%高で取引を終えた。 半面、産金セクターは安い。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が4.7%、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.5%、招金鉱業(1818/HK)が2.2%、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.0%ずつ下落した。 一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%高の3352.00ポイントで取引を終了した。銀行・保険が上げを主導。軍需産業、消費関連、自動車、医薬、公益、証券なども買われた。半面、産金は安い。海運、エネルギー、素材も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |