|
フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/06/28 15:09,
提供元: フィスコ
為替週間見通し:ドルは上げ渋りか、中東情勢への警戒続くも9月利下げの可能性高まる
*15:09JST 為替週間見通し:ドルは上げ渋りか、中東情勢への警戒続くも9月利下げの可能性高まる
【今週の概況】
■中東情勢安定化で安全逃避のドル買い縮小
今週の米ドル・円は下落。6月22日にアメリカによるイラン核施設への攻撃が実行されたことを受けて週明け23日の東京市場で原油先物は上昇し、安全逃避の米ドル買い・円売りが活発となった。同日の欧米市場で一時148円台に上昇したが、日本時間24日午前、トランプ米大統領がイスラエルとイランの停戦合意が成立したと発表したことを受けて、安全逃避的な米ドル買い・円売りは縮小し、同日の欧米市場で144円台半ばまで米ドル安円高に振れる展開となった。さらに、米国の早期利下げ観測も浮上し、26日の欧米市場で一時144円を下回った。
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円36銭から、144円95銭まで反発した。
この日発表された5月米コアPCE価格指数は市場予想を上回り、長期金利の上昇に伴いドル買いが優勢となった。米通商交渉の進展が改めて期待されたこともドル買い材料となった。米ドル・円は144円69銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:143円75銭−148円03銭。
【来週の見通し】
■ドルは上げ渋りか、中東情勢への警戒続くも9月利下げの可能性高まる
来週のドル・円は上げ渋りか。イスラエルとイランは停戦で合意したが、イラン側は核開発を進める構えであり、アメリカやイスラエルとの対決姿勢を崩していない。中東情勢が再度悪化する可能性は消えていないため、安全逃避のドル買いが再び強まるケースもあり得る。ただ、米国の利下げ再開時期がやや早まるとの見方も浮上しており、現時点で米ドル買い・円売りが急拡大する可能性は低いとみられる。ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)副議長は直近の講演で、インフレが落ち着けば、労働市場を守るために次回にも利下げを検討したいとの見解を示した。パウエルFRB議長は議会証言で追加利下げに慎重な姿勢を維持しながらも、早期利下げを意識したスタンスで、市場はややハト派的と受け止めている。
7月29-30日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測はやや後退したが、市場参加者の間では9月に利下げが再開されるとの見方が支配的。今後発表される雇用・インフレ関連指標が市場予想を下回った場合、リスク回避的な米ドル売り・円買いがやや強まる可能性は残されている。
【米・6月ISM製造業景況指数】(7月1日発表予定)
7月1日発表の6月ISM製造業景況指数は48.5と5月実績と同水準となる見込み。ただ、節目の50を明確に下回る見込みであり、市場予想を上回った場合でもドルの買い戻しは限定的となりそうだ。
【米・6月雇用統計】(7月3日発表予定)
7月3日発表の米6月雇用統計で失業率はやや悪化、非農業部門雇用者数は減少が見込まれる。平均時給の上昇率は高止まりとなりそうだが、市場予想と一致した場合、9月利下げの可能性は一段と高まり、ドル売り要因となろう。
予想レンジ:143円00銭-146円00銭
《FA》
記事一覧
2025/07/01 16:35:日経平均寄与度ランキング(大引け)〜日経平均は大幅に6日ぶり反落、ファーストリテや東エレクが2銘柄で約225円分押し下げ
2025/07/01 16:35:日経VI:低下、株価下落で高値警戒感が後退
2025/07/01 16:33:スパークス・グループ---未来創生3号ファンド、カイコ由来機能性原料の研究開発に強みを持つMorus社へ投資実行
2025/07/01 16:33:新興市場銘柄ダイジェスト:アイリッジは急騰、インテグループが急落
2025/07/01 16:30:東証グロース市場250指数先物概況:日銀短観好調による利上げ警戒で大幅反落
2025/07/01 16:27:東京為替:ドル・円は安値を更新、円買いが下押し
2025/07/01 16:19:象印マホービン、洋エンジ、ACCESSなど
2025/07/01 16:17:日経平均は大幅反落、直近の上昇に対する調整で4万円割れ
2025/07/01 16:14:東証業種別ランキング:その他製品が下落率トップ
2025/07/01 15:42:7月1日本国債市場:債券先物は139円22銭で取引終了
2025/07/01 15:34:ジェイエイシーリクルートメント:ミドル・ハイクラス人材特化の人材紹介サービス企業、株価極めて好調で今期も高い収益性を維持
2025/07/01 15:32:日経平均大引け:前日比501.06円安の39986.33円
2025/07/01 15:20:メック:電子基板の銅表面処理剤で世界トップシェア、超微細加工ニーズに応える界面技術のパイオニア
2025/07/01 15:15:東京為替:ドル・円は下げ渋り、米金利に反応
2025/07/01 15:12:And Doホールディングス---不動産売買事業のさらなる強化のため 直営店5店舗を出店
2025/07/01 15:09:ダイナムジャパンHD Research Memo(9):2025年3月期の1株当たり配当金は前期比横ばいの5.0円
2025/07/01 15:08:ダイナムジャパンHD Research Memo(8):パチンコホールは大手の寡占化が進行し、今後数年はシェア拡大の好機
2025/07/01 15:07:ダイナムジャパンHD Research Memo(7):航空機リース事業は周辺サービスへと展開しながら収益拡大を目指す
2025/07/01 15:06:ダイナムジャパンHD Research Memo(6):2026年3月期は時間当たり消費金額の低減により客数回復を図る
2025/07/01 15:05:ダイナムジャパンHD Research Memo(5):有利子負債の返済が進み、財務体質はやや改善
|