
ディープバリュー投資とは、長期にわたって桁外れのリターンをもたらす真の割安銘柄を見いだすことである。それは、たとえ明日廃業したとしても、十分に割安であるため、その資産だけでも利益が出るような企業である。だが、事態が好転すれば、そのリターンは何倍もの大きなものとなる。
それらは、『賢明なる投資家』の著者であるベンジャミン・グレアムお気に入りの銘柄群でもある。グレアムが記した古典と、時に「割安株」「ネット・ネット」と呼ばれる優れたバリュー株を見いだしてきた彼の長い実績に触発されたイェルン・ボスは次のことを明らかにしている。
すべては貸借対照表(バランスシート)と忍耐力の問題なのだ。時間や手数料を無駄にすることなく、株式市場から目を見張るようなリターンを手にしたいと思う読者には、パーフェクトな投資手法を習得する絶好の機会となるだろう。
「素晴らしいの一言である」――トッド・ウエニング
序章 ディープバリュー投資家たること
第1部 ディープバリューの哲学
第1章 ディープバリュー投資
第2章 ディープバリュー投資はどのように機能するのか
第2部 ディープバリューの成功例
第3章 スプリング・グループ
第4章 モス・ブロス
第5章 アーマーグループ・インターナショナル
第6章 モアソン・グループ
第7章 ハーバード・インターナショナル
第8章 ベロシ
第9章 ブルームズベリー・パブリッシング
第10章 B・P・マーシュ・アンド・パートナーズ
第11章 バラット・ディベロップメンツ
第12章 MJグリーソン
第13章 パンミュア・ゴードン・アンド・カンパニー
第14章 三信電気
第3部 ディープバリューの失敗例
第15章 RABキャピタル
第16章 アビークレスト
第17章 フレンチ・コネクション
第18章 ノルコン
第4部 明日のディープバリュー株
第19章 エンテック・アップストリーム
第20章 ハーグリーブス・サービセズ
第21章 ランプレル
第22章 ハイドロゲン・グループ
第23章 レコード
エピローグ
謝辞
このため、ディープバリュー投資は、本来は賢明で思慮深い個人投資家の世界である。だが、少数ながらディープバリュー投資を専門とする機関投資家もおり、彼らは特異に優れたパフォーマンスを残してきた。本書はそうした運用者の銘柄選択の考え方を分かりやすく示したものである。(続きを読む)
職業柄、多くのファンドマネジャーに出会う。新参者もいれば、古株もいる。大手の企業を飛び出して、自ら創業する者もいる。彼らはみんな同じ話をするものだ。つまり、実際の価値よりも低い価格で株式を買うという簡潔極まる方法で、平均的なファンドマネジャーよりも多くのお金を稼ごうというのだ。
素晴らしい計画だ、と私は答えるだろう。だが、どうやってそれを見いだすのだろうか。
その答えはさまざまであるが、自分たちは市場のほかの者たちにはない千里眼を持っているのという人が多い。彼らは、世界的な金融政策や経済成長がどのような結果になるかを、ほかのファンドマネジャーよりも明確に見通すことができる。彼らは、テクノロジーが将来の生産性をどのように左右するのか、またどのようなものとするのかをより正確に理解することができるのだ。彼らは過大なバリュエーションと思えるものをそうでなく見せる特別な方法を持っている。もしくは、彼らはほかの者たちが用いていない、将来をより正確に予測することができる新たなバリュエーション手法を編み出したのであろう。
これらは、チャーリー・マンガーが現代の投資における「ナンセンスでいい加減なコンセプト」として一蹴したものの典型である。しかし、それらが有効であることもあるのだ。実際に将来の予測を得意とするファンドマネジャーもおり、彼らはそうすることで富を築いている。それでもまだ、かなりの努力が無駄であるように感じざるを得ない。なぜだろうか。それは、苦労をして将来を予想しなくても、実際の価値よりも低い価格で株式を買うことはほぼ確実に可能であることを投資の歴史が教えているからである。(続きを読む)
(ウィザードブックシリーズ279)
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