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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/06/09 12:36, 提供元: フィスコ AIAI Research Memo(6):2026年3月期は過去最高売上高・利益を達成。園児数の増加や収益性が改善*12:36JST AIAI Research Memo(6):2026年3月期は過去最高売上高・利益を達成。園児数の増加や収益性が改善■AIAIグループ<6557>の業績動向 1. 2026年3月期の業績概要 2026年3月期の連結業績※1は、売上高が前期比12.0%増の14,633百万円、営業利益が同50.7%増の1,105百万円、経常利益が同7.0%増の933百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同47.3%増の621百万円、EBITDAが同23.6%増の1,783百万円となった。修正計画※2を上回る大幅増収増益で着地した。売上高・各利益とも過去最高となった。 ※1 2026年2月27日付でグループインしたKGH及びMPJについては貸借対照表のみ連結。 ※2 2026年1月30日付の上方修正値は、売上高14,400百万円、営業利益750百万円、経常利益600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益500百万円、EBITDA1,450百万円。 売上面は、新規施設開設(AIAI NURSERY2施設)や事業譲受(認可保育園4施設)による園児数の増加、既存施設の公定価格上昇、AIAI PLUS・AIAI RESTの売上伸長などにより大幅増収となった。利益面は、保育士待遇改善施策の推進やM&A関連費用の増加を大幅増収効果で吸収したほか、既存施設の充足率上昇、療育・訪問支援・教育サービスの収益性改善も寄与した。売上総利益は同30.4%増加し、売上総利益率は同2.6ポイント上昇して19.0%となった。販管費は同19.7%増加し、販管費率は同0.8ポイント上昇して11.5%となった。経常利益については、営業外収益での補助金収入の減少、営業外費用でのM&A関連の支払手数料の増加などにより、増益率が営業利益に比べて小幅となった。また特別損失で減損損失が減少(前期の354百万円計上に対しては42百万円計上)したため、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅増益となった。 2. 財務の状況 財務面で見ると、2026年3月期末の資産合計は前期末比14,434百万円増加して26,907百万円となった。主に流動資産で現金及び預金が1,758百万円増加、売掛金及び契約資産が1,020百万円増加、固定資産で建物及び構築物が2,363百万円増加、のれんが8,146百万円増加した。負債合計は同14,005百万円増加して23,660百万円となった。長短借入金残高が12,380百万円増加して19,423百万円となった。純資産合計は同429百万円増加して3,246百万円となった。主に利益剰余金が664百万円増加、自己株式が291百万円増加した。この結果、自己資本比率は同10.4ポイント低下して12.1%となった。 この自己資本比率の低下は、2026年2月27日付で子会社化(みなし取得日2026年2月28日)したKGH及びMPJの貸借対照表の新規連結に加え、一連の資金調達とリファイナンスが影響している。同社は同年2月13日付で合計10,800百万円の借入((株)横浜銀行5,400百万円、千葉銀行<8331>5,400百万円)を事前に実施した。その後、同年3月27日付で財務上の特約が付された10,800百万円のシンジケートローン(横浜銀行、千葉銀行)を組成して既存借入金のリファイナンスを行った。これらの一連の手続きによって資産・負債とも大きく膨らみ、自己資本比率が低下した。 中長期的には利益の積み上げによって財務基盤を一段と強固にすることが課題となるものの、現在は成長過程にあることなどを勘案すれば、財務面に特段の懸念材料はないと弊社では考えている。 ■今後の見通し 2027年3月期はM&A寄与で大幅増収、EBITDAの大幅増益を見込む 1. 2027年3月期の業績見通し 2027年3月期の連結業績予想は売上高が前期比77.7%増の26,000百万円、営業利益が同8.5%増の1,200百万円、経常利益が同7.1%増の1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.6%増の700百万円、EBITDAが同51.4%増の2,700百万円としている。営業利益・経常利益については、M&Aに伴うのれん償却費の増加、MPJのPMIに関わる費用の発生に加え、「AIAI三育園」の規模拡大やシナジー最大化に向けた成長投資も考慮して小幅増益を予想しているが、既存のAIAI NURSERY、AIAI PLUS・AIAI REST、AIAI VISIT並びにChaiLDが順調に伸長するほか、MPJの損益計算書を取り込んで売上高は大幅増収、EBITDAは大幅増益を見込んでいる。 2. PMI計画 MPJについては、2025年12月時点で「雲母保育園」など75施設を関東圏中心に全国主要都市で展開し、2026年3月時点の充足率は92.5%で都市部平均※とおおむね同水準で推移している。足元の営業損益についても黒字を確保している。ただしMPJの「雲母保育園」は同社のAIAI NURSERYに比べて離職率が高く、採用単価も高いなどの課題を抱えているため、収益性改善余地が大きいと考えられる。 ※ こども家庭庁「参考資料・データ」より、令和6年4月1日時点の定員充足率91.6%。 MPJのPMIの計画期間は2期として、AIAI NURSERYで蓄積したノウハウの活用やChaiLDの教育システム・ツールの導入などにより、充足率の上昇、離職率の低下、採用コストの低減、現場の生産性向上、オフィスの生産性向上などを進める。PMIシナジーとしては、2期で合計約3.3億円の売上上積み・コスト低減・金融収支改善効果※を見込んでいる。同社は2028年3月期以降に「雲母保育園」の利益率の本格改善を見込むとともに、「AIAI三育園」の規模拡大やシナジー最大化への本格的な寄与を目指す。 ※ 内訳は幼児教育の売上増で0.9億円、療育・訪問支援の売上増で1.2億円、CCSの売上増で0.2億円、写真販売の売上増で0.3億円、オフィス統合によるコスト減で0.3億円、金融収支改善で0.4億円。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展) 《HN》 記事一覧 |