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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/07/07 18:00, 提供元: フィスコ

7日の香港市場概況: ハンセン0.1%安で3日続落、中国不動産や新興EVは逆行高

*18:00JST 7日の香港市場概況: ハンセン0.1%安で3日続落、中国不動産や新興EVは逆行高
週明け7日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比28.23ポイント(0.12%)安の23887.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が0.73ポイント(0.01%)安の8608.54ポイントと小幅ながら3日続落した。売買代金は1937億9040万香港ドル(約3兆9203億円)に縮小している(4日は2678億800万香港ドル)。


米関税政策の不透明感が重しとなる流れ。トランプ米大統領は4日、今月9日が一時停止の期限となっている「相互関税」を巡り、関税率などに関する12カ国に対しての書簡に署名し、7日正午(日本時間8日午前1時)から順次発出すると発表した。また、トランプ氏は6日夜、主要新興国グループ「BRICS」(Brazil、 Russia、India、China、South Africaなど10カ国)国際会議の反米政策に協調する全国家に対し、10%の追加関税を課す考えを自身のSNSに投稿している。そのほか、中国で9日、6月の物価統計が公表されることも気がかり。中国当局はこのところ、デフレ圧力の高まりに対する対策を強化しているだけに、改善の兆しがみられるかが焦点だ。もっとも、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が根強く、指数は下げ幅を徐々に縮小させた。中国政府系の経済紙は6日、「国務院(内閣に相当)常務会議では、優良住宅の建設を推進するための政策支援が必要だとする共通認識が得られた」と報じている。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発製造受託大手の薬明生物技術(2269/HK)が4.4%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.2%安、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が3.3%安と下げが目立った。


セクター別では、医薬関連が安い。薬明生物のほか、緑葉製薬集団(2186/HK)が4.3%、信達生物製薬(1801/HK)が4.2%、三生製薬(1530/HK)が3.5%、石薬集団(1093/HK)が3.2%ずつ下落した。


産金・非鉄セクターも売られる。紫金鉱業のほか、招金鉱業(1818/HK)が6.5%安、山東黄金鉱業(1787/HK)が6.0%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が4.2%安、江西銅業(358/HK)が3.4%安、中国アルミ(2600/HK)が3.1%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.6%安で引けた。


半面、中国不動産セクターは高い。中国奥園集団(3883/HK)が5.1%、融創中国HD(1918/HK)が4.6%、華潤置地(1109/HK)が3.4%、世茂集団(813/HK)が2.6%ずつ上昇した。


新興EV(電気自動車)も物色される。理想汽車(2015/HK)が2.8%高、小鵬汽車(9868/HK)が2.7%高、蔚来集団(9866/HK)が06%高で取引を終えた。新興EVなどが主導し、ハンセン科技(テック)指数は0.3%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。


本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.02%高の3473.13ポイントで取引を終了した。不動産が高い。自動車、公益、金融、軍需産業、素材なども買われた。半面、医薬は安い。エネルギー、消費関連、ハイテクも売られた。

亜州リサーチ(株)





《CS》

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