トレーダーズショップ
トップかごを見るご注文状況このページのPC版


フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/05/12 12:24, 提供元: フィスコ

後場に注目すべき3つのポイント〜戻り待ちの売りに押され上値の重い展開

*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント〜戻り待ちの売りに押され上値の重い展開
12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は小幅続伸、戻り待ちの売りに押され上値の重い展開
・ドル・円は堅調、米中交渉進展を好感
・値上り寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984>

■日経平均は小幅続伸、戻り待ちの売りに押され上値の重い展開

日経平均は小幅続伸。16.47円高の37519.80円(出来高概算9億8964万株)で前場の取引を終えている。

前週末9日の米国株式市場でダウ平均は119.07ドル安の41249.38ドル、ナスダックは0.78ポイント高の17928.92で取引を終了。英国との通商協定合意を受け、さらなる協議進展期待から寄り付き後、上昇。トランプ大統領が対中関税80%へ引き下げを示唆したことは好感材料となったものの、報道官が無条件での引下げはないことを明らかにすると、相場は売りに転じた。対中通商協議を控え、不透明感がくすぶりダウは終盤にかけ下げ幅を拡大。一方、ハイテクは底堅くナスダックはかろうじてプラス圏を維持し、まちまちで終了した。

米株式市場の動向を横目に、5月12日の日経平均は前営業日比193.95円高の37697.28円と3営業日続伸でスタートした。米中協議の進展を受けて予想通り安心感が広がる格好となる一方で、上値追いの勢いは乏しい。引き続き国内では決算ピークが続くことから、様子見姿勢を継続する向きもある。

個別では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>などの半導体関連株や川崎汽船<9107>、商船三井<9104>などの海運株が堅調に推移、ソニーグループ<6758>、トヨタ自動車<7203>、フジクラ<5803>、IHI<7013>、ファーストリテ<9983>、などが上昇した。ほか、DOE採用に伴い今期大幅増配計画となったアネスト岩田<6381>が急騰、クレスコ<4674>、三十三フィナンシャルグループ<7322>、高速<7504>などが値上がり率上位となった。

一方、米国での薬価引き下げを懸念して武田薬<4502>や中外製薬<4519>などの医薬品株が軟調。また、任天堂<7974>、日立<6501>、パナHD<6752>、リクルートHD<6098>、NTTデータ<9613>などが下落した。そのほか、第4四半期は市場予想下振れ着地で出尽くし感が先行したディーエヌエー<2432>が大幅安、ゲオホールディングス<2681>、コーセー<4922>、クオールホールディングス<3034>などが値下がり率上位となった。

業種別では、倉庫・運輸関連業、石油・石炭製品業、海運業などが上昇した一方で、医薬品、鉄鋼、サービス業などが下落した。

後場の日経平均株価は、上値の重い展開が継続するか。戻り待ちの売りに押されるなか、今週企業決算発表のピークを迎えるため、様子見ムードが広がろう。また、医薬品関連の軟調推移が本日は相場の重石となりそうだ。ただ、外部環境の改善によって国内の投資家心理も改善が進む状況下で、大型株物色が強まれば日経平均やTOPIXの一段高も期待できる。日経平均は上向きに転じた25日移動平均線との乖離率もいまだ小さく、好業績や株主還元策の拡大などを発表した銘柄を中心に動向を見守っておきたい。

■ドル・円は堅調、米中交渉進展を好感

12日午前の東京市場でドル・円は堅調。窓を空けて寄り付き、145円70銭から146円28銭まで値を切り上げた。週末に開催された米中貿易交渉は進展したとの見方から、ドル買い優勢の展開。一方、リスク選好地合いで円売りが主要通貨を押し上げた。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は145円70銭から146円28銭、ユーロ・円は163円67銭から164円20銭、ユーロ・ドルは1.1217ドルから1.1242ドル。

■後場のチェック銘柄

・カウリス<153A>、テックファームホールディングス<3625>など、9銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値上り寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・日・3月経常収支:+3兆6781億円(予想:+3兆7908億円、2月:+4兆607億円)

【要人発言】

・石破首相
「(対米関税交渉)自動車関税除いた合意はのめない」

<国内>
・特になし

<海外>





《CS》

記事一覧

  • 2025/05/15 13:29:東京為替:ドル・円は小動き、株安を嫌気も
  • 2025/05/15 13:07:東京為替:ドル・円はじり安、ドル売り・円買いで
  • 2025/05/15 13:01:後場の日経平均は490円安でスタート、フジクラやSUBARUなどが下落
  • 2025/05/15 12:46:日経平均寄与度ランキング(前引け)〜日経平均は続落、ファーストリテが1銘柄で約77円分押し下げ
  • 2025/05/15 12:38:戻り待ちの売りや円高進行が重石に
  • 2025/05/15 12:37:後場に注目すべき3つのポイント〜戻り待ちの売りや円高進行が重石に
  • 2025/05/15 12:35:豆蔵:AIロボティクスに重点、ROE50%、配当利回り4%超、利益成長30%へ
  • 2025/05/15 12:31:日経平均は続落、戻り待ちの売りや円高進行が重石に
  • 2025/05/15 12:30:ネオマーケティング---通期連結業績予想の上方修正を発表
  • 2025/05/15 11:11:C&R社 Research Memo(11):グループシナジーを生かした事業承継型M&Aを成長戦略の1つに据える
  • 2025/05/15 11:10:C&R社 Research Memo(10):2026年2月期はすべてのカテゴリで増収増益となる見通し(2)
  • 2025/05/15 11:08:C&R社 Research Memo(8):2026年2月期はM&A効果で2ケタ増収増益に転じ、過去最高を更新する見通し
  • 2025/05/15 11:07:C&R社 Research Memo(7):財務内容は健全、ネットキャッシュは8,639百万円と潤沢
  • 2025/05/15 11:06:C&R社 Research Memo(6):クリエイティブ分野(日本)、医療分野、会計・法曹分野が減益に(2)
  • 2025/05/15 11:05:C&R社 Research Memo(5):クリエイティブ分野(日本)、医療分野、会計・法曹分野が減益に(1)
  • 2025/05/15 12:11:東京為替:ドル・円は軟調、下げ一服後は横ばい
  • 2025/05/15 12:09:CACHD Research Memo(9):人的資本の非財務価値向上への取り組みを推進
  • 2025/05/15 12:08:CACHD Research Memo(8):未来を見据えた長期ビジョンで企業変革を実現する
  • 2025/05/15 12:07:CACHD Research Memo(7):最大の強みは「トランスフォーメーション力」
  • 2025/05/15 12:06:CACHD Research Memo(6):2025年12月期、増収と稼ぐ力で調整後EBITDAは2桁増益見込む